「すずりくん」青柳貴史(作)中川学(絵)
お子さんに書道を習わせている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、これから書道を習わせようかどうしようかと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
教育的に書道を習わせた方がよいかどうかという、固いお話はこのブログではしていません。
習ってよかったかどうかなんて、人それぞれですし、結果論でしかないですしね。
それよりも大切にしたいと思うのは、お子さんが書道をやってみよう、習ってみたいと思うかどうかだと思います。
お子さんが楽しんで書道をやるのであれば、それが一番。
上手い、下手は二の次です。
楽しみながら習い事をする。
これこそ大切です。
さて、本題ですが、この物語は書道の道具である、すずり、筆、紙、墨を取り上げた作品です。
この4つは、文房具の中でも宝物とされていて、「文房四宝」と呼ぶらしいです。
絵もとても可愛らしい文房四宝が登場し、筆や紙などはどのようにして作られているのか、そして書道の歴史などもわかりやすく紹介してくれます。
しかも、大人が読んでも、発見が多いです。
筆で絵を描くのは世界中で行われていますが、筆で文字を書く文化があるのは、アジアの一部だけとのこと。
美しい字の書き方を工夫する書道家たちが現れて、書道が発展してきたようです。
文字には、美があり、文化があり、発展がある。
娘も書道を習っていますが、この絵本を読み聞かせたところ、興味深々でした。
「私のすずりは、プラスチック製だよ」と教えてくれました。
書道を習っているお子さんがいる方は、是非、一緒にお読みいただけると楽しめると思います。
また、書道を習おうかどうしようかと思っているご家庭では、この絵本を通じて、書道の楽しさの一端を一緒に味わえるかもしれませんので、おススメです。
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