第3話 お墓についての誤解(その2)
もう一つ、私がしていたお墓についての誤解をお話します。
- うちの親は次男だから、墓がなくて、新たに墓を立てないといけない。
- 親の墓には、長男夫婦が入るか、次男夫婦が入るか、どちらにするか決めないと。
お墓の相談をするときに、家族でこういう会話が出ました。
でも、これも誤解でした。
民間の霊園や公営の墓地では、お墓に入れる人を決めています。
「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族に限る」と定めているのが一般的です。
(ただし、お寺によっては、配偶者と子供のみが入れるというところもあるので注意)
いとこが4親等ですので、6親等はかなり広いです。
姻族というのは、配偶者の親戚という意味です。
つまり、親のお墓には、長男も次男も長女も次女も、その家族ともども、みんな入ることができるのです。
例えば、あなたの配偶者は、あなたと一緒のお墓に入ってもよし、配偶者の実家のお墓に入ってもよし、どこのお墓に入るかは、かなり自由なのです。
ですので、親のお墓のことについては、兄弟全員で考えることが必要だと言えます。