とっても面白かったです。
主人公は、重度の冷え性を持つ佐藤。
ふくよかな体格をしているため、周りは暑がりだと勝手に誤認していますが、本当は体温が異常に低い寒がりの女性なのです。
家に帰ると、真っ先に熱いお風呂に浸かって、冷えた体を温めます。
寝るときも、湯たんぽを何個も使います。
給湯器を酷使しすぎて壊れるほど。
そんな彼女が、ある日、突如として通常の体温を手に入れ、冷え性から脱却します。
その理由がまた面白いのです。
少しだけ現実離れしているとも思えますが、だからこそより楽しめる物語となっています。
また、もう一作、併せて収録されている『その周囲、五十八センチ』も、面白いです。
今度は、足だけが異様に太い女性の物語です。
足を細くするために、いろんな方法を試しますが、最終的に彼女がはまったのが、脂肪吸引。
脂肪吸引は裏切らない。確実に脂肪を減らすことができる。
彼女は何度も何度も、脂肪吸引をします。
そして、最終的には、、、
両作品とも、女性の心をよく表していて、読んでいて共感できました。
是非、ご一読ください。
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