百人一首のカードを買いました。
ですが、早々に挫折しました。
上の句と下の句を全部覚えるのは、かなりハードで、娘も早々に諦めてしまいました。
それからしばらく埃をかぶっていた百人一首。
ですが、そこからしばらくして、そう言えば、私が子供のころに、百人一首の絵札を使った「坊主めくり」というゲームをやったことを思い出して、娘と二人でやってみました。
これが、大はまり!!
坊主めくりは、最高に面白いゲームです。
簡単にご説明します。
百人一首のうち、絵札だけを使用します。
絵札には、殿、姫、坊主の3種類です。
遊び方は単純です。
交互に一枚ずつとっていって、最後に持っている枚数が多い方が勝ちです。
殿が出れば、そのまま自分のものにできます。
坊主が出れば、その坊主カードだけでなく、自分が今まで持っていた枚数全てを場に出します。
そして、姫が出れば、その姫のカードだけでなく、場に出ていた枚数全てを自分のものにできます。
また、殿と姫には、普通の殿・姫カードの他、「段付き」と言われる、段に乗っている殿・姫カードがあります。
この段付きが出た場合は、もう一枚、カードを引きます。
以上がルールです。
子供でも簡単に理解できるルールですので、子供と遊ぶには最適です。
しかも、超盛り上がります。
なぜ盛り上がるのか、実際に娘とやった場面をもとに、説明します。
1枚ずつ、交互にとっていきます。
全部で100枚あり、殿が圧倒的に多く、67枚あります。姫は21枚、坊主は12枚です。
最初は順調に枚数をお互いに重ねていきますが、途中で坊主が出て今までの枚数を場に全て没収になったり、その後に姫が出て、場のカードをがっさりもらったりを、何度か繰り返します。
そして、坊主めくりの醍醐味は、終盤にあります。
引くカードがいよいよ少なくなってきた時、娘が引くと坊主が出ました。
今まで、娘が積み重ねた娘のカードが全部、場にもってかれます。
次は、お互いに姫カードが出るように祈ります。
「ひめ、ひめ、ひめ」と、姫コールをしながら、カードを引きます。
見事に私が姫カードを引いて、70枚近くに積みあがった場のカード枚を一度にもらいます。
私はガッツポーズ。
そうすると、今度は娘は、私に坊主カードが出るように祈ります。
私が引くたびに「ぼうず、ぼうず、ぼうず」と、坊主コールを必死に連呼します。
何度かお互いに引いて、次は私の番。
引いたのは殿カード。坊主ではなくてホッと一安心します。
ですが、その殿は段に乗っている殿です。つまり、段付きカードなので、もう一枚引く必要あります。
もう一枚引くと……、なんと……、ボウズ!!
ガックリ。
90枚近くになっているカードをすべて場に出します。
娘は大喜び。
そして、娘の番。
「ひめ、ひめ、ひめ」と唱えながら、カードを引くと、見事、姫カードを引きました。
娘は再び大喜び。
場の90枚近くのカードはすべて娘のもの……ですが、よく見ると、その姫も段に乗っている姫です。
娘は、おそるおそるもう一枚引きます。
それが……、なんと……、ボウズ!!
がっくりと肩を落とす娘。
せっかく全てのカードを手に入れたのに、即座にそのカードの全てを場に出さなくてはなりません。
これが、いわゆる「段付きからのボウズ」です。
そして、次に私が引くと、姫カード。
場のカードを全て私が手にして、私の勝ちがかなり濃厚となります。
引くカードはあと残り2枚です。
娘が殿カードを引いて、娘は1枚所持となり、私は98枚です。
圧倒的勝利。
最後の1枚を私が引きます。
すると、その最後の一枚が、なんと……、ボウズ!!!!
娘は大喜び。
その結果、娘は1枚、私は0枚となり、最後の大逆転で娘の勝利。
これだから、坊主めくりは面白いのです。
みなさまも、是非、やってみてください。
絶対におススメです。