「でんしゃのひみつ」シリーズ
ご紹介するのは、「でんしゃのひみつシリーズ」です。
電車好きのお子さんはもちろん、そうでない子も楽しく読めます。
電車の詳しいお話もあるので、玄人好みでもありますし、絵がたくさんありますので、素人でも楽しめます。
以前に、「まよなかのとっきゅうれっしゃ」をご紹介しました。
寝台列車のお話です。
この絵本がとても面白かったので、娘と一緒に、他のシリーズも読んで見ました。
そのうち、特におすすめの3冊を、一挙にご紹介したいと思います。
「びゅんびゅんはやいはやぶさごう」
はやぶさには、秋田行きの赤い新幹線、こまちが連結されていることも紹介されています。
先日、走行中に、はやぶさとこまちの連結が外れてしまうという事故がありましたね。
けが人がいなくてよかったです。
新幹線の検査では、取り付けられた部品や機械をバラバラにはずして、こまかいところまで調べる様子も出てきます。
新幹線は子供はみんな大好きです。
この絵本もきっと子供の心をときめかせるでしょう。
「はしれ! みんなのSL」
この絵本は、シリーズの中で、個人的には一番おもしろかったです。
SLが動く仕組みは電車と全く違います。
その仕組みを丁寧に解説していて、大人でも、へぇ~と感心する箇所がたくさんあります。
例えば、SLが走る時、「シュッシュッポッポ、シュッシュッポッポ」という音で表現します。
実は、「シュッシュッ」は、蒸気を下から出している時の排出音です。
そして、「ポッポ」は、煙突から蒸気を出している時の排出音です。
これが合わさって、「シュッシュッポッポ、シュッシュッポッポ」という音になるようです。
子どもも大人も夢中になるSLの魅力がたくさん詰まった絵本です。
「しんかんせんのひみつずかん」
玄人好みの絵本です。
新幹線好きのお子さんには、絶対におススメです。
初代新幹線の0系から始まって、全ての新幹線が網羅されています。
なるほどと思う歴史が多数書いてあります。
例えば、0系は、赤いフィルタを閉じることで、ヘッドライトをテールライトに変えていたようです。
初代「のぞみ」用の車両である300系は、車体の材料を鋼からアルミニウム合金にすることで、車体を25%も軽くしたとのこと。
E1系は、東北・上越新幹線で増えていた通勤利用のお客さんのために、より多くの人が座れるよう開発された、日本で初めてのオール2階建て新幹線車両だったようです。
そして、N700系は、カーブでもスピードを落とさず走れるよう、車体を傾ける装置(車体傾斜システム)を初採用したとのことです。
これにより、制限時速255kmだった東海道区間のカーブを270kmで通過できるようになったとのこと。
ちなみに、山陽区間は東海道区間よりもまっすぐな線路が多いので、早く走ることができるようです。
知らなかったことばかりで、わくわくしますね。
この三冊は、とてもおススメです。
是非、読んで見ていただければと思います。