はじめに
読書感想文を書こうとして、本のあらすじばかり書いてしまい、感想はごくわずかになってしまったことはありませんか?
読書感想文には、学校では教えてくれない、書き方があります。
この記事では、親子にとって、読書感想文の宿題が苦にならない程度の、最低限の書き方について、ご紹介したいと思います。
その本を選んだ理由を書く
読書感想文の最初に書くべきこと。
それは、なぜその本を選んだかです。
読書感想文の本選びのポイントは二つ。
その本を選んだからには、何か選んだ理由があるはずです。
きっと、「面白そう」と感じたからだと思いますが、なぜ「面白そう」と感じたのかを、掘り下げて書いてみましょう。
そこにはきっと、子ども自身の体験・経験と、その本との関連があるはずです。
本を読んで、一番感動したところや一番いいねと思った部分を書く
次に書くことは、本の紹介です。
ですが、ここで、してしまいがちな間違いがあります。
本の内容を書いているうちに、あらすじで原稿用紙のほとんどを使ってしまうことです。
本の内容を簡単に紹介することって、意外と難しいものです。
ですので、本の内容をまとめて書こうとするのではなく、違う方法を使うといいと思います。
それは、本を読んで、一番感動したところ、一番いいねと思ったところを見つけて、そこの部分だけを書くことです。
あるシーンでもいいですし、登場人物のセリフでもいいです。
そうすると、本全体のあらすじを書こうとするよりも簡単ですし、一番感動したところ、いいねと思ったところを書けば、自ずと、その本の紹介になっていることが多いです。
そして、
そして、なぜそこで一番感動したのか、一番面白いと感じたのかを書きます。
自分だったらどうするかを書く
一番感動した部分、一番いいねと思う部分を書いたら、その部分について、もし自分だったらどうしただろうと考えてみます。
ここが一番の山場です。
例えば、自分だったら、主人公のような行動はできなかったと思うとか、あるいは別のことを言ったと思うとかを書き、それはなぜかという理由も書きます。
本の出来事を現実世界で実際に体験したときは、自分はこうしたということがあれば、それを書いてもいいと思います。
そうすることで、本の内容と、子ども自身の体験との結びつきができます。
本を読む前と読んだ後での変化を書く
最後に、本を読んで感じたことや考えたことをまとめます。
本を読む前はこうだったけれど、本を読んで、自分の中でこういう変化が起きたとか、これからはこうしてみたいというように、将来に向けた自分について書いて、締めくくります。
立派なこと、身の丈に合わないことを書く必要はありません。
本を読んで、素直にすごいなと思ったり、感動したり、いいねと思ったりしたことをもとに、これからの日常生活の中で、ちょっとだけ心がけてみようとか、やってみようとか、そういった身近なことを書けばいいと思います。
おわりに
子どもの宿題で、大変なものの一つに読書感想文があります。
苦労されている方も多いと思います。
ですが、書き方さえわかれば、怖れることはありません。
読書感想文を書くことで、お子さんが、読書をさらに好きになることにつながることを、祈っています。