『はんぶんライオン』大原悦子(文)猫野べすか(絵)

読み聞かせ本(小学生)

《小学生低学年、中学年向け》 【私の評価】★★★★★(92点)

月刊誌の「こどものとも」シリーズの1冊(2024年3月号)です。

人形屋さんをたたむことになったおじいさん。

いろんな人形はお客さんに譲ったりしましたが、作りかけのままになってしまった、たてがみが半分しかない「はんぶんライオン」は、家に置いておくことにします。

おじいさんは、はんぶんライオンに、家を守っておくれとお願いします。

一方で、周りの人形たちは、はんぶんライオンに「君は本当にライオンなの?」と言います。

でも、はんぶんライオンは、家を守るために、周りの人形たちに教わって、どんどん強くなろうとします。

自分に欠けているものがあっても、それをネガティブに考えるのではなく、前を向いて頑張ろうとするはんぶんライオンの姿は、心を打ちます。

一度読んだだけでも、はんぶんライオンのことが、とても愛おしくなります。

こども向けの絵本ですが、大人にもおススメです。

タイトルとURLをコピーしました